猫の恩返し? 猫にまつわる不思議な話 

 

動物にはしばし、予知能力があるといわれる。こんな話を聞いたことはないだろうか。大災害の前日に、ふだんは吠えない犬が急に吠えるようになったとか、浜辺に深海魚が打ち上げられたとか、カラスの大群が空を覆うようになったというものだ。科学的には解明されていない部分は多いものの、何らかの関係を疑っている人は少なくない。動物には、人間にはない“予知能力”を備えているという指摘が相次いでいるのだ。

猫が飼い主の命を救った

ペットとして身近な猫にも、そうした予知能力がある可能性がある。いくつもの事例が報告されている。「猫にまつわる不思議な話」(宇佐和通・著/学研プラス・刊)から、飼い主を助けた猫の話を紹介しよう。

東京都帰宅に住むタクシー運転手のOさんは、飼っていた猫のハッピーに命を救われたのだ。

ハッピーはもともと、Oさんが奥さんと買い物にいったとき、近くの駐車場に捨てられていた猫だった。車の下で痩せこけた体を震わせる姿をみて、かわいそうだと思って連れ帰ったのが始まりと言う。

 

お見送りをする猫

それ以後、猫はハッピーと名付けられ、一緒に暮らすようになったのだ。

ハッピーは、毎朝、Oさんが起きる頃になるといつも枕元にやってくるようになった。いつしか、ハッピーがOさんと奥さんを起こすのが日課になっていたのだ。

仕事に出かける頃になると、いつもガレージまでやってきて、タクシーに乗り込む。そこで愛情を注いでもらって、外に出る。猫が飼い主を仕事に送り出す光景は、なんともほほえましい。

そんなハッピーが、ある朝、奇妙な行動をとった……。

 

ある朝の奇妙な行動

ごくごく平穏な朝。ハッピーが朝の見送りのためにタクシーに乗り込んできた。ところが、いつまでたっても外に出ようとしない。

どれほど頭やの喉元を撫でても、ハッピーは助手席から外へ移動しようとしない。Oさんは抱きかかえて外に出そうとしたが、Oさんの体に爪を立てて離れようとしない。明らかに、いつもとは違う。必死の形相で踏ん張ろうとしている。

Oさんは、何が起こったのだろうと不思議に感じていた。

 

次の瞬間、起こった出来事

Oさんが駐車場でハッピーと格闘していた間に起こった、一瞬の出来事だった。目の前にある道路を、ブレーキが制御できなくなったトラックが猛スピードで走り去り、その先の塀に激突したのである。

Oさんは仰天した。

近所の人たちが、ざわつきながら外へ出てくる。すると、ハッピーは爪を立てるのをやめて、さっきの必死さが嘘だったかのように、いつものように助手席に座っていたという。このとき、Oさんは「ハッピーが自分を助けてくれたのではないか」と思ったそうだ。

もし、いつも通りに外に出ていたら、トラックに衝突され、事故に巻き込まれていたかもしれない。ハッピーが必死に自分を引き留めてくれたことで、九死に一生を得たのである。

 

動物の予知能力の謎は解明されるのか

ちなみに、ハッピーのお見送りの儀式は今も続いているという。

既に紹介したように、事件が起こることを知っていたかのような動物たちの奇妙な行動は、災害が起こるたびに報告されている。都市伝説と化しているものもある。迷信だと否定する人もいるが、果たして迷信の一言で片づけていいものだろうか。

そもそも動物たちの身体の仕組みは、解明されていないことの方が多い。猫は、人間にはない驚異の跳躍力をもつ。本書にも紹介されているが、とんでもない距離を歩いて飼い主のもとに帰った猫もいる。

いつしか、こうした数々の行動の謎が解明される日を期待したい。ひょっとすると、大災害や事故から、動物たちが多くの人間を救う日が訪れるかもしれないのだ。

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