彦根警察官射殺 野球一筋、生真面目な性格、際立つギャップ…

 

滋賀県彦根市の交番で井本光(あきら)巡査部長(41)が拳銃で射殺された事件は18日で発生から1週間。

殺人容疑で逮捕された部下の男性巡査(19)が犯行後、逃走のための工作を重ねていたことが滋賀県警の捜査で明らかになってきた。ただ、約6時間後に身柄を確保されたのは隣接する同県愛荘町(あいしょうちょう)内で発見時も抵抗するそぶりは見せなかった。「叱られたので撃った」という動機をめぐっても直前にトラブルになった様子がないことが判明。前代未聞の凶行とのギャップはますます際立っている。

現金引き出し、GPS放置…

県警によると、事件が起きた11日は、午前8時半から巡査と井本巡査部長の2人で勤務開始。2人が一緒に勤務するのはこの日で5回目だった。

午後5時過ぎ、突発事案の現場に2人で出動し、同7時15分ごろに交番に戻った。交番内の防犯カメラにはその後、机で2人が並んで弁当を食べる様子が写っていた。音声は記録されていないものの言い争うような様子はなかったという。

食事後の同7時47分、巡査は突然、背後から井本巡査部長に拳銃を2発発射した。井本巡査部長は即死状態で巡査は交番を施錠し、パトカーで逃走。途中、近くのコンビニエンスストアのATMで現金50万円を引き出した。

しかし、愛荘町内の民家縁石に接触した後、近くの田んぼに突っ込むと、パトカーを放置。制服の上着やGPS機能が付いた無線機を車内に残して徒歩で逃走したが、約5時間半後に近くの線路上で発見された。

「なまけた時間取り戻せない」

中学、高校時代は野球部に所属していた巡査。自宅前で素振りをする姿もよく見られていた。

「なまけた時間」。中学の卒業文集では、そんな野球一筋の学校生活を振り返り、顧問が不在だった1週間、練習をなまけたことを反省している。

文集には「甘えた自分に腹が立った」、「なまけた時間は永遠に取り戻せないのだと思うとくやしい」などとつづっており、妥協をよしとしない生真面目な少年の姿が浮かぶ。

高校進学後、次第に「警察官になりたい」という気持ちを強め、周囲から大学でも野球を続けるよう勧められても気持ちは変わらなかった。高校最後の大会が終わった平成28年夏には、警察学校のオープンキャンパスにも参加。地元紙の取材に「交番で働き、市民の身近な存在になりたい」と夢を語っていた。

「怒っているところを見たところがない」。同級生らはいまだに巡査による凶行が信じられない様子で、こう口をそろえている。

動機語るも…「若者特有の『突発的ぶち切れ』か」と捜査幹部

事件の最大の焦点は動機の解明だ。巡査は調べに、教育係だった井本巡査部長に「叱られたので撃った」などと供述。書類の書き方を繰り返し注意されたり、書き直しを命じられたりしていたとの情報もある。

ただ、捜査幹部は「新人にしっかり指導するのは当たり前。それだけでいきなり拳銃で頭部を撃つとは考えにくい」と話す。

事件直前の防犯カメラ映像でも、井本巡査部長が激しく叱責したような様子はなく、以前から2人の間に目立ったトラブルも確認されていない。

別の捜査幹部は、動機の解明は慎重にする必要があるとの認識を示した上で、「若者特有の『突発的にぶち切れた』ということなのか」とつぶやいた。

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