宣伝効果抜群、フィギュア長洲未来の「太もも」

 

平昌冬季五輪のフィギュア団体女子フリーで、日本人を両親に持つ長洲未来(米国)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。五輪の女子で伊藤みどり、浅田真央に次ぐ史上3人目の快挙となるが、米国内ではその演技以上に長洲の「太もも」に視線が集まった。

五輪をテレビ観戦していた視聴者が、次々にSNSに書き込んだ。

「長洲は太ももに『USA』のタトゥー(入れ墨)をしているのか?」「内ももにあるのは青あざ? タトゥー?」「長洲の太ももに『USA』のロゴ? タトゥーだろ」…。

演技中、長洲の右太ももの内側にちらついた「USA」の文字に関する質問が拡散された。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、この「ミステリー」の正体は「キネシオロジーテープ」。関節などを固定する従来のテーピングとは異なり、筋肉や関節、靱帯(じんたい)などを保護・サポートする目的で開発されたスポーツテープだ。

米国選手団にそのテープを提供しているメーカーが、SNS上の質問に「彼女(長洲)は痛みを解消し、サポートするためのテープを貼っている。米国選手団に『USA』と入ったテープを提供している」「タトゥーだと思っていた人にはがっかりしてほしくないが、未来はわれわれのキネシオロジーテープを貼っていた」と回答し、疑問は解消された。

この会社のキネシオロジーテープは、今年1月に行われた米プロフットボールNFLのアメリカン・カンファレンス(AFC)決勝で、ペイトリオッツのスターQBトム・ブレイディが、痛めていた右手を保護するために使用したことで注目を浴びた。

実はこのテープ、本来の用途以外にも意外な使用法がある。ときには氷点下10度を下回る寒さが大問題になっている平昌五輪では、アルペンスキー選手が顔面に貼っている。

ワシントン・ポスト紙(電子版)には、「USA」と書かれたテープで頬と鼻を覆うテッド・リゲティ(米国)の写真が掲載されている。あるスロバキア選手は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、「平昌の寒さはアルペン選手にとって深刻だ。凍傷にならないように顔面を守った方がいい」とこぼしている。

米国選手団にテープを提供しているメーカーはSNS上で「関心があったらこちらへ」とホームページを紹介。長洲の「太もも」は同メーカーにとって効果抜群の広告となった。

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