名古屋高裁、元名大生 2審も無期懲役 控訴棄却

女子学生が1人で住んでいた現場のアパート付近を調べる捜査員=名古屋市昭和区で2015年1月27日撮影

 

大学1年時に名古屋市で知人の森外茂子(ともこ)さん(当時77歳)を殺害し、高校2年時に仙台市で同級生ら2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたなどとして、殺人、殺人未遂罪などに問われた元名古屋大学生の女(22)=事件当時16〜19歳=の控訴審判決で、名古屋高裁(高橋徹裁判長)は23日、無期懲役とした裁判員裁判の1審・名古屋地裁判決を支持し、元学生側の控訴を棄却した。

元学生は1審で「人を殺してみたかった」「硫酸タリウムを投与して中毒症状を観察してみたかった」と供述した。控訴審の被告人質問では「人を殺さない自分になりたいが、人を殺したい気持ちが浮かんでくる。タリウムを欲しいと思うこともある」と述べた。

控訴審も1審に続いて、元学生の責任能力が最大の争点になった。児童精神医学の専門家が新たな弁護側証人として見解を述べたのに対し、捜査段階と1審公判前に元学生の精神鑑定をした医師が検察側証人として再び証言した。

弁護側は、元学生には発達障害とそううつ病があるとして「こうした精神障害が各事件に重大な影響を与えているのは明らか」と主張した。完全責任能力を認めた1審判決について、検察側証人の鑑定医の見解に依拠し、障害の影響が限定的もしくは軽度であると誤って認定したと批判した。

弁護側証人の児童精神医学専門家は、精神障害が事件に及ぼした影響に関し「重度と言った方が当たっている」と指摘した。これを踏まえ弁護側は、元学生が事件時に心神喪失状態で責任能力はなく、無罪または公訴棄却として治療・教育につなげるよう訴えた。

これに対し検察側は「1審の事実認定に誤りはない」と反論し、控訴棄却を求めた。1審に続いて出廷した検察側証人の鑑定医は「障害はあったが、事件に与えた影響は限定的」と改めて証言した。

1審判決は起訴された6事件全てで完全責任能力を認めた。その上で「複数の重大かつ悪質な犯罪に及んだ。年齢や精神障害の影響を踏まえても有期刑では軽すぎる」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。一方で、刑務所での適切な治療を求め、仮釈放の弾力的な運用で社会復帰が図られるのが適切と指摘した。

1審判決によると、元学生は2012年5〜7月に中学時代の同級生の女子高校生と高校の男子同級生に硫酸タリウムを混ぜた飲み物を飲ませてタリウム中毒にさせ、2014年12月に森さんの頭を手おので殴り首を絞めて窒息死させた。

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