中国衛星「天宮1号」3月30日〜4月2日、札幌に落下する可能性が判明!

 

コントロール不能状態にある中国の宇宙実験モジュール「天宮1号」の地球落下が近づいている。現在、天宮1号の高度は約200km、1日に4kmずつ地球の周回軌道から離れているそうだ。

■札幌に落下する危険性大、想定外の被害も

時速2万9千kmと超高速で飛んでいるため、具体的な落下日、落下地点は落下の24時間前にならないと計算できないが、ESA(欧州宇宙機関)の最新の予測によると、落下予定日は3月30日〜4月2日。北緯43度から南緯43度までの広いエリアに落下の危険性があるが、最も可能性が高いとされる緯度には、アメリカのニューヨーク、スペインのバルセロナ、イタリアのローマなどに並び、日本の札幌が含まれているとのことだ。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2018/03/post_16453_entry.html】

英紙「Daily Mail」(28日付)によると、中緯度地域に住む人々は、天宮1号の地球再突入を肉眼で見ることができるという。人工衛星やISS(国際宇宙ステーション)のように白い光が空を横切っていく様子が観察できるとのことだ。また、「The Virtual Telescope Project」では、天宮1号の地球再突入をストリーミング映像で生中継する予定だという。

ドイツの研究機関「Fraunhofer Institute for High-Frequency Physics and Radar Techniques」は、レーダー撮像により、最新の天宮1号の撮影に成功している。

以前トカナでもお伝えしたように、このまま落下を続けると、上空43マイル(約69km)に突入した時点で天宮1号は炎に包まれ、大気圏内で機体の大半は燃え尽きると考えられているが、エンジンなどの頑健なパーツはある程度の質量を保ったまま地上を直撃する可能性が高い。オーストラリアの研究機関「International Centre for Radio Astronomy Research」のMarkus Dolensky氏は、その時には「上空にいくつものファイヤーボールが見られるでしょう」と語っている。そして、さらに厄介なのがモジュールに残留している燃料のヒドラジン(hydrazine)が落下地点に散乱してしまう可能性があることだ。ヒドラジンは毒性が高く、もし居住エリアに落下すればきわめて危険であり想定外の事態を招く可能性もある。

■研究機関の予定落下日は4月1日、人命にかかわる確率は?

とはいえ、ESAのデブリ専門家Stijn Lemmens氏によると、過去60年間に6000個の制御不可能な人工衛星やロケットの部品が地球に再突入したが、人に当たったことがあるのは1件だけだという。それも、かなり小さな部品が肩に当たっただけで、かすり傷にもならなかったそうだ。

試算によると、スペースデブリが運悪く人間にぶつかる可能性は、落雷にうたれる確率の1000万倍も低い1.2兆分の1に過ぎないとのことだ。ただし、人命に関わる事故は起こっていないものの、1974年にはNASAの宇宙ステーション「スカイラブ」がオーストラリアの都市エスペランサに落下し、同市はNASAに対し400ドルの罰金を請求したことがある。

人工衛星のトラッキングサイト「Satview」では、天宮1号の現在時点の位置を見ることができる。ちなみに、「Satview」は落下日時・地点の予測も行っている。それによると、予測落下日時は4月1日のUTC(協定世界時)08:47(日本時間17:47)、予測落下地点はアメリカに近い太平洋上とのことだ。

確率的に天宮1号の落下を死ぬほど恐れる必要はないが、完全に安全だという保障はない。あくまで予測は予測であり、日本の大都市や原発の真上に落下する可能性もあるのだ。今後も固唾を飲んで天宮1号の行方を見守ろう。

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