サッカー日本代表 新監督に西野朗氏 ハリル氏と契約解除

 

 日本サッカー協会は9日、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)との契約を7日付で解除し、後任に西野朗・協会技術委員長(63)が就任すると発表した。田嶋幸三会長が東京都内で記者会見した。西野新監督はこの日の会見には出席せず、スタッフが決まった後に改めて記者会見する。

 田嶋監督はハリルホジッチ監督の解任について「マリ戦、選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたことや、今までのことを総合的に考えてこの結論に達した」と説明した。また、ワールドカップ(W杯)ロシア大会まで約2カ月しかないことから「新しい監督には内部からしかない。最も近くで見てきた西野氏を監督と決定した」と後任の選任理由を話した。その上で「今やらなければならないことはサッカー界が結束して選手、スタッフを支援し、120%の力を出せるようにすること」と強調した。

 西野新監督は現役時代は早大、日立でMFとしてプレー。指導者としてはU23(23歳以下)日本代表監督として1996年アトランタ五輪で指揮し、ブラジルを破った「マイアミの奇跡」で知られた。Jリーグの柏、ガ大阪、神戸、名古屋でも監督を務め、ガ大阪ではJ1、ナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)、天皇杯、アジア・チャンピオンズリーグの優勝に導いた。2016年3月に日本協会の技術委員長となった。

 ハリルホジッチ監督は2015年3月、八百長に関与した疑惑を受けて解任されたメキシコ出身のハビエル・アギーレ前監督の後任として就任。日本代表を6大会連続6度目のW杯出場に導いた。しかしその後は苦戦が続き、今年3月にベルギーで行ったマリ、ウクライナとの国際親善試合も1分け1敗に終わった。

 田嶋会長の会見の冒頭部分の要旨は以下の通り。

 田嶋◆ このたび日本サッカー協会は4月7日付で監督の契約を解除した。監督には前任の監督の契約解除の後、非常に短い間にチームを作ってくれた。皆さんもご存じのように、彼は非常にまじめな性格でサッカーに熱く、誰よりもサッカーを愛し、多くの時間を割き、ピッチの上ではその熱い気持ちを選手にぶつけてくれた。まさに日本のサッカー協会に必要だったことを彼は植え付けてくれた。

 しかしながら、ワールドカップ(W杯)出場権獲得の後、さまざまな試合を行い、そして最終的には一昨日の契約解除という結果になってしまった。試合の勝った負けただけで更迭を決めたわけではない。皆さんのご意見をあったから決めたわけでもない。選手やさまざまな方の意見も聞いたが、それでもない。ただ、やはり(3月のベルギー遠征での)マリ戦、ウクライナ戦の後、選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた。今までのさまざまなことを総合的に評価して更迭を判断した。1%でも2%でもW杯で勝つ可能性を追い求めていきたいと思い、この結論に達した。

 新しい監督には内部からの昇格しかないと思った。内部で一番チームを見てきた(技術委員長)西野氏を監督に。西野氏は説明するまでもなくアトランタ五輪、ガンバ大阪、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)での戦いなど、さまざまな国際大会を経験している。W杯までたった2カ月だが、現在スタッフを編成中。今週木曜にすべてのスタッフ編成などを決めて皆さんに伝えたい。

 これから新しい体制に移行するわけだが、日本サッカー協会はスムーズにスタートすることに全力を尽くす。今やらなければいけないのは日本サッカー協会が結束し、コーチ、スタッフ、関わるすべての人を全力でサポートすること。W杯という舞台で120%の力を発揮できるよう準備すること。今こそサッカー界が重ねてきた英知を結集する時。コンディション、メディカルなど、時間がないが、こういう時に私たち日本人は力を発揮できると信じてる。多くの皆さんの熱い期待に沿えるように私たちは全面的なサポートを惜しまない。皆さんとともにW杯にのぞむチームを支えていく。

          ◇

 --ベルギー遠征が終わって10日あまり。この間に決意した経緯は。意志決定したのは会長か。会長が直接ハリルホジッチ監督に伝えたのか。やりとりや表情、反応は。

 ◆私たちはどの監督であったとしても、常にさまざまなことが起こることを想定して議論している。この契約解除という最終的なことに至るまでには、W杯予選を突破する前、後と、さまざまな状況で議論してきた。もちろん西野さんとも議論し、スタッフとも議論し、協会副会長とも議論しながらチームが最善の方向にいくよう議論してきた。そういう中で、ベルギー遠征は最後の大事な遠征だった。その中で、もっとハリルジャパンが立ち直るきっかけにしたいと西野委員長は最後までサポートするために努力したのはご存じの通り。でも最終的に信頼関係やコミュニケーションが抜けてきてしまった。それが最終的なきっかけになったのは事実。後任は私が選んだ。今後は監督に一任する。

 ハリルホジッチ監督には4月7日、フランス時間18時、直接ホテルで会った。今まで多くのミーティングをしてきたが、さまざまな報道にすごく敏感な人で、そのたびに話をしてきた。ずいぶん前に「メディアからハリル監督にそういう情報を伝えるつもりは一切無い。言うなら私が直接言う」と言った。そういう意味でも実際に話すためにフランスに渡った。紙1枚でもかまわないと言われたが、彼が必死に日本を強くしようとしてW杯のチケットを獲得したことに礼を尽くし、(契約解除を)直接言った。その時は(ハリルホジッチ氏は)びっくりしてるというのが僕の印象。まさかこのことを言われるとは、と多少動揺したし、怒りもあったのは事実。どうしてなのかと理由も聞かれた。ただ、あれがあった、これがあったと羅列するつもりはなかった。コミュニケーションが足りていないということは言ったが。

 --信頼関係、コミュニケーションと言っていたが、W杯予選を突破した時点ではハリルホジッチ監督の戦術に可能性を感じていたと思う。そのあたりとのバランスはどうとらえるか。コミュケーションの問題は、そこまでなってしまう前に協会や西野委員長がとどめることができなかったのか

 ◆もちろんさまざまな意見を把握してる。それは予選を突破する前からやってきて、コミュニケーションとか信頼する選手が逆転してしまった。そして西野委員長のみならず、ざまざまなスタッフがこういうい状況を打開しようとか、さまざまなことを議論してきたと報告を受けてる。そういう努力をしてきたのも事実。いろいろな繰り返しがあったけれど、残念ながらそれをしっかり埋めるまでに至らなかった。それができなかったことは認めるが、トライしてきたのも間違いない。

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