『大人のジャポニカ学習帳』誕生 背景にノート離れへの危機感

 

 

ジャポニカ学習帳で知られるショウワノートが、「大人のジャポニカ学習帳」を発売しました。表紙にはスヌーピーやミッフィーといった有名キャラクターを起用し、おなじみの「学習百科」のコーナーで各作品を紹介。さらにツイッターで話題になった「おじいちゃんの方眼ノート」の特許技術を使って水平に開く仕様になっています。この商品が誕生した背景には、「ノート離れ」への危機感がありました。

こんなノートです

ショウワノートが発売した「大人のジャポニカ学習帳」。表紙にミッキーマウス、ミッフィー、ムーミン、スヌーピー、シンデレラといった有名キャラクターを起用しています。

ページを開くと、おなじみの「学習百科」のコーナーがあり、表紙のキャラクターが登場する作品や、その背景などに関する読み物があります。

従来品にキャラクターを採用しただけのようにも見えますが、大人向けに改良した点もあります。

そのひとつが、ツイッターで「おじいちゃんの方眼ノート」として話題になった中村印刷所のノートの特許技術を使った点です。これによってノートが水平に180度開くようになり、使いやすいと書きやすさが向上しています。

昨年、両社がコラボしてショウワノートから「水平開きノート」を発売したことがきっかけで実現しました。

出会いの場を提供したい

「これまで花や昆虫などが表紙を飾ってきましたが、特定のキャラクターを採用したのは初めての試みです」と話すのは、ショウワノートの小原崇さんです。

過去に「ドラえもん」や「ポケットモンスター」などのキャラクターを採用したノートは発売していますが、ジャポニカ学習帳シリーズとして出したことはありませんでした。

「大人のジャポニカ学習帳」の狙いについて、小原さんはこう説明します。

「登場するキャラクターについて『よく見かけるけど詳しくは知らない』という方に対して、出会いの場を提供したいというのが狙いです。そのためには知名度があり、学習百科というスペースもあるジャポニカ学習帳のフォーマットを通して伝えるのが、一番良いのではないかと考えました」

「単なるノートではなく媒体として売り出す」

ジャポニカ学習帳が発売されたのは1970年。その後、商品の形に商標権を認める「立体商標」として認められるなど、抜群の知名度を誇りますが、売り上げは「人口減少に合わせるように減っています」と小原さん。

そんな中で打ち出したのが、「単なるノートではなく媒体として売り出す」という方針でした。

その伏線となったのが、2012年の「とやまニカ学習帳」と、2015年から始まった「日本の伝統文化シリーズ」。

本社がある富山県とコラボした「とやまニカ学習帳」では、国宝・瑞龍寺といった観光名所などを表紙に採用。「日本の伝統文化シリーズ」では、歌舞伎や相撲といったテーマを選びました。

いずれもジャポニカ学習帳の表紙や学習百科というフォーマットを通じて、各テーマの魅力を知ってもらうという狙いでした。

これが、単にノートとして売るだけでなく、媒体としての価値を訴求する取り組みで、この考え方が「大人のジャポニカ学習帳」につながっているといいます。

「書ければいい、安ければいいという製品とは一線を画し、半世紀近く販売を続けてきたジャポニカ学習帳だからこそ伝えられる強みがあると思っています」と小原さん。

教育現場と共同研究する中で、小原さんは「どんなに教育のICT化が進んでも、10年後も20年後もノートはなくならない」という自信を得たといいます。

「ジャポニカ学習帳には、ノートとしてだけでなく『媒体』としての価値があり、活用方法次第でもう一度手にとってもらえる商品だと考えています。何げなく使っていく中で、表紙の花の意味に気づいてもらえる。そんな魅力をもっと伝えていく取り組みを続けたいと思います」

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「大人のジャポニカ学習帳」はA5判(148×210mm)で、税抜き480円です。

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