「愛子天皇」待望論者の誤った解釈

 

 明治以来、改元の年には政変がある。既に、不穏な空気が漂っている。

 日本が日本であるとはどういうことか。皇室が存在することである。公称2679年、一度も途切れることなく皇室は存在してきた。昨日と同じ今日を続けてきた。これを明日も続けるかどうか。13歳の少年にのしかかっている。命の危険にさらされながら。

 新帝践祚直前の4月26日、悠仁親王殿下がお通いになる中学校で事件が起きた。賊が教室に侵入し、殿下の机に刃物を置いていった。

 皇室の歴史を少しでも知っている者なら直感したはずだ。殿下を脅迫している、と。「お前は皇位を辞退しろ」との脅迫だ。

 これは散々、藤原氏がやり尽くした手口だ。藤原氏は権力を維持するために、あらゆる手段で意に添わぬ天皇を引きずりおろした。また、皇太子の地位も、拝辞させた。三条天皇などは藤原道長に痛めつけられて遂には失明にまで追い込まれ、退位を余儀なくされた。刃物を突き付けるなど序の口、日本を亡ぼしたい勢力は今後も悠仁親王殿下に圧力を加え続けるだろう。

 昨年から、秋篠宮家バッシングが勢いを増している。同時に、女系・女帝・女性宮家への流れを作ろうとしている。きっかけは「お婿さん問題」だが、本質は違う。皇位を秋篠宮家に渡さない陰謀だ。

◆「女帝」と「女系」の違いもわかってない

 現状では、天皇の皇位継承順位第一位は秋篠宮殿下、第二位は悠仁親王殿下だ。何十年後か、悠仁親王殿下が即位あそばされた暁には、これまで一度も例外なく守られてきた男系継承は続く。問題はその時に他の皇族がいなくなるので御世継問題が重要となるのだが、それは別の話。

 ところが、悠仁親王殿下がおわすのに「愛子天皇」待望論を唱える輩が後を絶たない。一知半解の論者が「女帝は先例があるから良いではないか」などとゴリ押しするが、そういう問題ではない。

 皇室を考える大原則は三つ。先例、男系、直系だ。この順番を間違えてはならない。

 仮に「愛子天皇」が実現したとしよう。かつて「即位を男女で分けず年齢順とすべし」との提言がなされた。それに従えば、悠仁親王殿下の皇位継承順位は、「愛子天皇」が実現した場合は眞子内親王と佳子内親王に次ぐ第三位に落ちる。のみならず、愛子天皇の次の皇位はどうなるのか? 同世代の四人のどの系統の方が継がれるのか?

 仮に「愛子天皇」のお子様が継がれたとしよう。皇位の直系は愛子天皇の家系に移る。配偶者が民間人の場合、その子が継げば王朝交代である。これが女系天皇だが、こんなことが許されるなら弓削道鏡は称徳天皇と結婚して、自分の子供を天皇にすればよかったことになる。皇室の歴史では一度も許されなかった先例破りだ。こういう掟を無視するから、女系論は論外なのである。女系論者は、先例と男系を無視して、直系だけ言うから意味不明になる。

◆秋篠宮家から皇位をとりあげようとする陰謀?

 なお見落とされがちだが、「愛子天皇」の配偶者が皇族だった場合にも問題がある。現に、旧皇族家の子孫の方々に親王宣下し、愛子様と結婚していただこうとの声もある。確かにその場合、愛子様と親王殿下のお子様には皇位継承資格がある。だが、悠仁親王殿下がおわすのに、何を差し置いて「愛子天皇」待望論なのか? その子に皇位を継がせようとは、秋篠宮家に皇位を渡さない陰謀ではないか。

 女系は論外としても、悠仁親王がおわす時点で女帝を言うとは、秋篠宮家から皇位をとりあげようとする陰謀だ。皇位の直系は今上陛下から悠仁親王殿下に移る。その時、皇族が一人もいなくなるので、愛子様、眞子様、佳子様、そして親王宣下が待たれる旧皇族家の方々が一丸となって皇室を支えねばならないのだ。令和の時代に再び壬申の乱を起こすような真似は慎むべきだ。

 今の時点で女帝を言うのも既に悠仁親王殿下に対して失礼なのだが、皇室の歴史において論外の女系論が勢いを増している。

◆一部、男系論者のカルトぶりがエスカレート

 これは、男系論者の一部に責任があると断定せざるを得ない。

 ある者は、日本国憲法と外国の王室だけで皇室を語っている。皇室の歴史など無視だ。長い皇室の歴史を持ち出せば、官僚がやりたい放題できる今の「天皇ロボット説」が否定されるからだ。こういう者は衣の下から鎧が透けて見えるので、普通の日本人からは白眼視される。

 またある者は、皇室の尊さの根拠を「Y染色体遺伝子」に求める。真顔で「男系とはY染色体遺伝子の継承だ」などと言い出す。正気ではない。皇室の歴史は遺伝子の発見どころか、アルファベット以前からだ。ついでに言うと、すべての女帝に「Y染色体遺伝子」は無い。こんな人物が男系継承派の代表としてテレビに露出するなど、女系派の陰謀ではないかと勘繰りたくなる。これでは、男系論がいかがわしく思われてしまう。

 しかし、一部男系論者のカルトぶりは、留まるところを知らない。インターネットでは、「皇太子(今上陛下)よりも皇室の血が濃い男系男子がいる」などと拡散している御仁がいた(ジャーナリストを自称している)。最初は何を言っているのか理解できなかったので、日本語の意味だけを読んで「皇太子殿下は天皇陛下の実子ではない」と言いたいのかと思ったが、その失礼さは予想の斜め下だった。

 父母及び四人の祖父祖母が全員皇族であり(母方の祖父が昭和天皇)、母方の曽祖父が明治天皇である東久邇宮信彦殿下のことを言いたかったらしい。要するに、信彦様の子孫が「皇太子(今上陛下)より血が濃い」のだそうだ。この人物、自分で「男系絶対」を言いながら、美智子皇太后陛下が皇族の出身ではないからと今上陛下は「血が薄い」と貶めているのだ。論理破綻だ。

 そして、SPA!に東久邇家の系図を載せたのを「自分の本から盗用した」と扶桑社にまで抗議電話をかけてきた。東久邇宮家の家系図は自分の持ち物だと言いたいのか。

 なお管見では、この家系図の初出は、所功・高橋紘『皇位継承』(文春新書、1998年)である。同書は皇室論議のきっかけとなった話題作である。また、この家系図は、その後も何人もの論者が使用している。

 女系天皇は論外だが、一部男系のカルトがマトモな人間をそちらに追いやっているのは、由々しき事態だ。

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